「私と私と私」
私はわすれる
わすれていく、、
昨日の私はもう今日にはいなくて
重なりあう驚くべき知人のよう
誰なのかしら
あなたは誰だったのだろう
書いたことばも踊った踊りも
覚えていない
やっぱりわすれてしまったのだろうか
私のようなあなたはだれ?
どうして記したの?
なにを踊ったの?
雲が過ぎゆくように
感触だけがからだに残っている
感触さえも時にない
だから、
もう
私は降伏したのだ
ただそういうものだと
ただそういうふうになっているのだと。
私の中に、
私と私と私、、、
流れている。
流れていく。
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